京都府の島沓島(くつじま)[小島・雌島]
沓島
沓島(くつじま)[小島・雌島]
沓(くつ)の上は海鳥の楽園
住所/京都府舞鶴市野原字小橋字三浜小字小島2番地
面積/0.01km2/周囲/1.5km
人口/無人島
アクセス/舞鶴港からチャーター船で約50分

沓島は丹後半島の東端にあたる新井崎から東へ約12kmの海上に浮かぶ無人島です。昔の公家が履いた“沓(くつ)”の形に似ていることが名前の由来です。また、南南西約2kmにある冠島を大島や雄島と呼ぶ時に、それに対して小島や雌島と呼ぶこともあります。そして、老人嶋(おいとじま)神社を祀る冠島の鬼門の方角(北東)にあることから鬼門島とも呼ばれ信仰の対象になってきた島でもあります。
沓島は一つの島に見えますが2つに分かれており、北側を釣鐘島、南側を棒島と呼ぶこともあります。どちらも頂上にタブノキやヤブツバキの群生が見られ、急斜面の断崖は人を寄せ付けない不気味さがあります。特に高さが80m以上もある釣鐘島(釣鐘岩)は、安山岩に覆われた岩肌が今にも降ってきそうで威圧感があります。
ウミネコや環境省のレッドリストに登録されているヒメクロウミツバメカンムリウミスズメなどの海鳥が毎年夏になるとこの島で繁殖を行います。沓島は昭和40年にウミネコ・ヒメクロウミツバメの繁殖地として舞鶴市の天然記念物に指定され、また、国指定鳥獣保護区として立ち入りが制限されている島です。
その昔、この地に国造の神・大穴持命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が小島を集めて造った巨大な島があったといいます。その地は凡海郷(おおしあまのさと)といい、大宝元年(701)3月に三日三晩続いた大地震で海に埋没してしまい、海上に残った3つの峰が冠島、沓島、立神岩になったと伝えられています。これは8世紀の『丹後風土記』に記されていたという話ですが、凡海郷の存在は昔から疑問が持たれ、今では凡海郷は大浦半島北部から由良川河口に広がる一帯だったのではないかというのが通説になっています。古代に暮らした海人族が沖に浮かぶ異様な形の島に神が宿ると信じたのは頷けることで、後の人が理想郷を創り出したのかもしれません。異様な形をした沓島を見ていると古代人の気持ちが分かるような気分になります。

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11/01/19 ---------------------------------------Copyright(C) 日本の島へ行こう All rights reserved.