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姫島(ひめしま)
姫島(ひめしま)[筑前諸島]
望東尼も眺めた玄界の夕陽
住所/福岡県糸島市志摩姫島
面積/0.75km2周囲/3.8km
人口/183人(H17)・211人(H12)・213人(H7)国勢調査
アクセス/JR筑前前原駅からバスで25分→岐志港→姫島港(16分)

唐津湾は佐賀県の東松浦半島と福岡県の糸島半島に囲まれる海域で、日本百景にも選定されている風光明媚なところです。また、松浦や糸島は魏志倭人伝に登場する“末廬国(まつらこく)や“伊都国(いとこく)”にあたる地域だとされており、古くから朝鮮や中国との交流において重要な拠点だったことが窺えます。姫島は糸島半島から西へ約4km、唐津湾から玄界灘の大海原へと漕ぎ出す時の目印となる小島です。
標高186.7mの鎮山(ちんやま)を中心に緩やかな円錐形をしており、南側のなだらかな斜面の先に集落や港があります。集落から北へ伸びる道路は途中で行き止まりになっており、北側にある「産(うそ)の穴」や「坊主の首」などの名所へ行くにはゴロゴロとした岩場を歩くことになります。
「産の穴(うそのあな、うぶのあな)」は姫島神社に祭られている豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と生島神社の女神が生まれた場所だとされており、切り立った岩場に浸食された二つの穴が開いていて、中は綺麗な丸い石が敷き詰められたような感じになっています。
「坊主の首」とは、崖の中程にポツンと置かれているような丸い石のことで、遠くから見るとお坊さんの頭の様にも見えることからそのような名が付いたものです。自然が造り出した奇岩ですが、2005年に起きた「福岡沖玄海地震」で崩れてしまったようです。
唐津湾に浮かぶ姫島を眺めるのも趣がありますが、姫島から見る周囲の眺めは昔から姫島八景といわれ定評がありました。「姫島の秋月」、「岐志浦帰帆」、「神集島夕照」、「芥屋濱落鴈」、「南林寺晩鐘」、「可也山晴嵐」、「浮獄景雪」、「大門夜雨」と評されています。
港から西側の道を少し登った所に古びたお堂があります。幕末の歌人で女性勤皇家として知られる野村望東尼(のむらもとにorのむらぼうとうに)が幽閉されていた所です。望東尼は福岡藩が行った尊攘派弾圧「乙丑の獄(いっちゅうのごく)[1865年]」の時に、勤王の志士達を匿った罪で姫島へ流されています。親交があった高杉晋作の助力で約1年後に姫島を脱出、山口県・三田尻(現・防府市)に身を隠しますが、1867年11月、維新を見ずに62歳で亡くなります。ちなみに高杉晋作はその半年前の同年5月、肺結核を患い27歳の若さでこの世を去っていますが、そのとき望東尼は晋作を看取っており、晋作の辞世の句と言われる「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり」と詠んだ下の句は望東尼がつけたものだという逸話も残っています。
望東尼のお堂から道なりに北へ進むと、ちょっとオシャレな木造の建物が見えてきます。姫島小学校と志摩中学校姫島分校の校舎です。平成8年に建てられたものですが、昔の駅舎風の木造校舎はかえって新鮮な感じがします。姫島では過疎化の波を食い止めようと色々な試みがなされていますが、この校舎もその一環として造られたものでしょう。
南の海域にあるゴーラーというのは浅瀬が続いている所で、釣り船などは気をつけるところです。
港にあるシーガルショップは島の人たちも集う売店。手ぶらで訪れてもちょっとした食料は調達できそうです。民宿は2軒、釣りに訪れた人達が利用するのでしょうか。

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09/11/21