熊本県の島>>風流島(たばこ島)/たはれ島
風流島(たばこ島)/たはれ島
風流島(たばこ島)/たはれ島
平安歌人も知る孤礁
住所/熊本県宇土市住吉町
周囲/約80m
人口/無人の岩礁
アクセス/熊本市内から車で約40分
[JR三角線]熊本駅→住吉駅(23分)→徒歩15分

宇土半島の国道57号線を天草方面へ向う時に、最初に海が見えてくる辺りを住吉と言います。海に突き出た小高い杜の上に祀られている住吉神社が地名の由来です。神社がある小さな半島はアジサイの名勝として知られる住吉自然公園で、アジサイの花が咲く頃にはたくさんの人が訪れます。そしてここから海を眺めて最初に目に付くのが風流島(たばこ島)です。
地図には風流島(たばこ島)とあります。地元の人は“たばこ島”と呼んでいるようですが、平安時代には“たはれ島(たわれ島)”と呼ばれていたようです。
島というより岩場で、周囲が0.1kmに満たないために「日本の島数」には数えられませんが、平安時代の伊勢物語や枕草子にも登場するという存在感のある島(岩場)です。
伊勢物語は平安初期に作られたもので、その第61段に男に対する女の返歌として「名にしおはば あだにぞあるべき たはれ島 浪の濡れ衣 着るといふなり」とあります。
枕草子は平安中期に清少納言によって執筆されたものだと言われています。その中の第190段に「島は 浮島。八十島。たはれ島。水島。松が浦島。籬の島。豐浦の島。たと島。」という行があり、いわゆる“ものはづくし”の章ですが、“たはれ島”も趣のある島の中に含まれています。
たはれ=たわれ=戯れ=遊ぶ=好色=風流となるのだと思いますが、どうしてこの岩場が“たはれ”なのでしょうか?波と戯(たわむ)れていたからでしょうか? さらにどうして“たばこ島”なのでしょうか?横から見ると煙草のキセルに見えたからでしょうか?
昔から移動手段として船はよく使われていましたが、有明海を航行するときの目印になっていたのでしょう。何時建てられたのか分かりませんが、大岩のてっぺんには小さな鳥居があったりして、やっぱり風流島は趣きのある島です。

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09/04/23 更新