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産島(うぶしま)天草諸島
「海を渡る祭礼」
住所/熊本県天草市河浦町宮野河内(産島)
面積/1.94km2周囲/約4km
人口/無人島
アクセス/天草下島の本渡から国道266号か県道26号線を25kmほど南下(約40分)→上平港から渡し舟で10分

上天草市の松島にも「天草富士」と異名を持つ無人島(高杢島)がありますが、この産島もなだらかな稜線を持つ富士山のような形をしています。標高は262mでそれほど高いというわけではありませんが、穏やかな八代海(不知火海)に浮かぶ姿は趣きがあって、対岸の女岳半島の海岸とともに「新くまもと百景」に選ばれています。
河浦町は天草下島の中央部に位置し、天草でも一番奥深く、キリシタン文化が色濃く残る地域でもあります。西側の天草灘から深く入り込んだ洋角湾には崎津天主堂や天草コレジヨ館などキリシタン文化を伝える遺産が残され、静かな漁村に佇む天主堂は訪れる人々を独特の雰囲気に誘います。
しかし、産島がある河浦町の東側ではあまりキリシタンの話は聞こえてきません。おそらく天草・島原の乱の後、人が途絶え、残されたものは荒廃した土地だけという状態だったのではないでしょうか。その後、薩摩方面からの入植があったようですが、とてもキリシタンを育むような状況ではなかったのでしょう。
産島に伝わるのは島名の由来にもなっている神功(じんぐう)皇后にまつわる話です。神功皇后とは古事記や日本書紀に出てくる仲哀天皇の皇后で、後に応神天皇となる皇子をお腹に宿したまま「三韓(新羅、高句麗、百済)征伐」を行ったとされる女傑です。その皇后が朝鮮からの帰途、この地に立ち寄り皇子を産み、産湯としたのが産島八幡宮の脇にある池だとされています。神功皇后に縁(ゆかり)のある地は九州北部を中心に散見されますが、実在の人物かどうかは意見が分かれているところのようです。
産島八幡宮の大祭は毎年10月第4土・日に行われ、「海を渡る祭礼」と呼ばれています。神輿を船に乗せ、対岸の上平十五社宮に渡り、一泊して翌日再び産島へと戻って行くという行事で、海上安全と安産、そして大漁を祈ります。神輿船の後ろには大漁旗を掲げた十数隻の漁船が連なり、穏やかな海に彩りを添えます。
産島は普段は静かな無人島ですが、北側にはキャンプ場やバンガローがあり、シーズンになると釣りや海水浴、無人島探検の家族連れ等が利用して賑やかになります。

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09/05/20