熊本県の島天草諸島横島(よこしま)
横島(よこしま)天草諸島
島の頂にはネズミ神さん
住所/熊本県天草市新和町大多尾(おおたお)横島
面積/0.83km2周囲/5.0km
人口/7人(H17)・31人(H12)・52人(H7)国勢調査
アクセス/熊本市から車で2時間30分→新和町・大多尾港からチャーター船

新和町の大多尾地区は、天草市の本渡から県道26号線を南へ12kmほど下ったところにあります。大多尾港に釣りに行くという話は時々耳にしますが、観光に訪れる人はあまりいません。横島は大多尾港から3kmほど北へ行った所の海上にあり、幅300mの七返瀬戸(なながえしせと)を挟んで静かに横たわっています。以前、橋を架ける計画が持ち上がったこともありますが、現在は架橋計画もなく船が生活の拠りどころになっています。
もともと漁業はあまり盛んではなく、痩せた土地でサツマイモの栽培などの畑作が行われていました。戦後になって海運業や養蚕、果樹栽培などで栄えたこともあったようですが時代とともに廃れて、現在は年々定住者の数を減らす過疎の島になっています。
周囲5kmで標高108mの小さな島。港から舗装された道路を300mほど上ると鳥居が見えてきます。横島神社で小さな石の祠があります。昔、島にネズミが大量発生したときに、神主さんが神社に祈願すると、たちまちネズミが退散したといいます。以来、横島神社は「ネズミ神さん」と呼ばれています。
集落は南側の前平と北側の亀浦の2箇所あります。路を歩くとミカンや果物の畑があったりしますが、ほとんど人に会うこともありません。集落の家々も多くは空き家のようです。
横島がある新和町のキャッチフレーズは「竜と楊貴妃の里・新和」です。楊貴妃伝説は京都の泉湧寺や山口県長門市油谷(ゆや)にも有りますが、この天草の新和町にも同じような伝説が語られています。
楊貴妃は、中国唐時代の玄宗皇帝のお妃で、世界三大美女の一人として知られ、その妖艶さが故に国を滅ぼすとまで言われ殺されてしまいます。しかし、死んだはずの楊貴妃が実は生きていて、日本へ逃れる途中で船が難破し、新和町南東部の立の鼻に流れ着き、皇帝が迎えに来ることを切に願いながら、この地で暮らしていたといいます。ある日、村に疫病が流行ったとき、美しい女性が妙薬を差し出し村人を救ったことから、その女性の名前が楊貴妃である事やここに住むようになった経緯(いきさつ)を知った村人は、なんとか楊貴妃の願いを叶えてやろうと太鼓を叩いて天に祈ります。すると山の洞窟から竜が立ち昇り、愛用していた香袋だけを残して楊貴妃も屋敷も消え去ってしまいます。以来この山は竜洞山と呼ばれ、楊貴妃伝説の地となってきました。平成18年には地域活性化のために竜洞山の頂上に楊貴妃の銅像が建てられています。
竜洞山と横島は少し離れていますが、ひょっとすると楊貴妃も横島を訪れたことがあるのかもしれません。横島の歴史が過疎という現実の前に消えてしまいそうです。

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09/05/10